蟹べこの旅備忘録

本州北端の限界過疎集落から海外に高跳びした備忘録など

2018年ドナウ川クリスマスマーケット(その3)

2018/12/15

プラハPRG→ブダペストBUD

 

この日は一日プラハで夜にブダペストに移動します。

一日プラハを散歩するのでスーツケースをどうしようかと思ったら、フロントのお姉さんが「このスーツケースはロッカーに置いておいたらいいわ、これ鍵で中庭にロッカールームがあるよ」と言ってくれたので、特にロッカー代もかからずリュックひとつで街歩きができる。有能。

こういう細かいサービスがあると「お、やるじゃん!」って思いますね。

 

朝早くと言いつつ9時ぐらいから行動開始でしたが、カレル橋周辺は全然店も開いておらず、人もおらずで閑散とした感じ。土曜日の朝ですが、冬だからようやく明るくなってきた頃なのでまだ誰も動かないんですね。

 

■マロストランスケーの電停近く

f:id:kanibeko:20181226191014j:plain

f:id:kanibeko:20181226191034j:plain

プラハの街は古い街並みが続くので、トラムは民家の下をトンネルでくぐり抜けます。そしてそのトンネルのところだけ単線になる強引な通し方。

他の都市では中々見ないトラムの構造で画になりますね。雪降ってきてめちゃくちゃ寒かったのでそんなに撮影はしませんでしたが。

 

本来であればゆっくり街並みを散策して色々写真に収めたかったのですが、いかんせん雪降って寒いのでさっさとプラハ城に行きます。

プラハ城に行くには①下からお城に登る方法②トラムでお城の上から行く方法の二種類があるそうですが、わざわざ急勾配を登りたくもないのでトラムでお城の上まで行ってしまいます。

 

■Malostranská駅

f:id:kanibeko:20181226191545j:plain

タトラカーでぐいぐいお城の上まで登ってしまいます。が、このトラムの電停が厄介で、きっぷを買おうにも電停の券売機はお札は駄目で、本当はカレル橋の近くから乗りたかったのにわざわざ地下鉄駅まで行ってきっぷを買う羽目に。

仮にきっぷを持たないまま乗ると無賃で捕まるのでオススメはしません。

 

プラハ城、聖ヴィート大聖堂

f:id:kanibeko:20181226191801j:plain

プラハ城は一応国の管理のようで、手荷物検査を抜けて、衛兵の横を通った後にお城のチケット売り場まで行くことになります。このチケット売り場が大行列で、3つの窓口でモタモタチケットを発券するので、入口前は大行列で全然進まず。これだと事前に手配して入館したほうが良さそうです。手数料次第ですが。

もしかすると定期観光バス的なやつだと入館券込かもしれません。オープンデッキで寒そうですが。

f:id:kanibeko:20181226192052j:plain

このプラハ城、お城と行っても一つのお城だけが鎮座しているわけではなく、教会群という捉え方のほうがいいかもしれません。中でも聖ヴィート大聖堂の素晴らしさは他のヨーロッパの教会の中でも群を抜いています。

かつてのボヘミアの王がこの教会で眠っており、さらにムハのステンドグラスでキリストを中心とした物語を再現しているのは見ごたえがあります。

f:id:kanibeko:20181226192612j:plain

荘厳な教会の中はこのような美しいステンドグラスが沢山あります。

ゴシック建築の魅力をこの教会で存分に味わうことができるのではないでしょうか。

そしてここがハイライトで一番最初に入るところなので、正直ここで圧倒されて他を見る気がなくなります。それぐらいすごい。

f:id:kanibeko:20181226193100j:plain

当然ながら我々も教会の美しさに圧倒されまくって腹が減ったので、お城の中でやっているクリスマスマーケットで昼飯を食べます。特にこれが美味しいとか素晴らしいとか無いので、適当にお好きなものを食べるのがいいかもしれません。あとは看板娘に一目惚れするかどうか、これ重要です。

いかんせんここのクリスマスマーケットは観光客向けにだいぶぼったくっている印象なので、軽めに腹ごしらえする程度が一番いいと思います。

f:id:kanibeko:20181226193951j:plain

寒くてあまり外には居たくなかったので、さっさとタトラカーで街中に戻ります。

 

■旧市街広場(天文時計広場)

f:id:kanibeko:20181226194038j:plain

ところ変わって旧市街の天文時計の広場にやってきました。

ここがプラハで一番大きいクリスマスマーケットをやっているということですが、とにかく人人人。人だらけで全然前に進まず。細い路地に入ったら全く動かず後戻りも出来ずで大変な混み方でした。

どうしても狭い路地に行かないといけない状況だったのですが、その理由は

www.tripadvisor.jp

とてもくだらない博物館を見るためです。いわゆる珍宝館的なやつ。

中で写メを撮ったのですが、モザイクを掛けたら見るものが無くなってしまうので写真はやめておきます。まあ下らないですが暇つぶしにはいいかもしれません。入って初っ端にかなまら祭りの”アレ”がどーんとチン座しているのには笑った。KANAMARA-MATSURI is p*nis festival!

 

■ハヴェルスカー市場

f:id:kanibeko:20181226195130j:plain

その後はハヴェルスカー市場まで歩いて移動し、適当にマーケットを見ますが、この街のマーケットは完全に観光客向けに特化していて全て高いので見るだけがいいかもしれません。

あまりに寒くてカメラを出す気力もなくなり写メだけ。

寒いので適当に入ったカフェ(Café Alfredo)で茶をしばくことにしました。

f:id:kanibeko:20181226195215j:plain

f:id:kanibeko:20181226195232j:plain

割と居心地のいいカフェで当たり。お姉さんもかわいいので大当たり。

いかにもインスタばえしそうなマキアートでゆっくりして時間を潰します。寒いので後はどこにも行かなくてもいいやという結論に至ったためです。

寒いとどこにも行きたくなくなるのでダメですね。

 

その後はホテルに荷物を取りに行き、面倒なのでUBERプラハ本駅まで。UBERの運転手がどちゃくそイケメンでああいういい男に産まれたかったなあなどと。

 

駅のコインロッカーに無理やり二人分のスーツケース他を押し込んで、同行者が見つけてくれた肉屋で晩御飯にしました。ここのコインロッカーによくわからないおばさんが常駐?しているのでガン無視をオススメします。ついてきて気持ち悪い…

 

■肉屋のレストラン

www.kantyna.ambi.cz

 

ここのお店は半セルフサービスで、入口奥にあるレジで伝票を貰い、肉屋のショーケースで好きな肉を焼き方、ソース含めオーダーすると牛の骨に番号を書いたものを持たされるので、適当な席で待っていると焼き次第持ってきてくれます。色々な肉の種類があるので、よくわからないまま美味しそうな肉を適当に頼みましたが、こういうところだけは目利きが聞いて美味しい肉で大当たり。ビールは初回だけセルフサービスで伝票持参で注文すれば、あとは適当に席におかわりを聞きに来てくれるのでOKです。

f:id:kanibeko:20181226195923j:plain

f:id:kanibeko:20181226195939j:plain

大変美味しい肉厚なステーキで大満足◎

ちょっとお高いですが、タルタル肉なんかもあったりするので、胃腸に自身のある方はチャレンジしてみては?

ちなみに席は殆ど埋まっていて混んでいますが、回転が早い店のようで、適当に待っていたら空きが出たのでサッと片付ける前に席を確保することをおすすめします。

立食のところもあるのですが、立食だとちょっと辛いですしね。

 

プラハ本駅発ブダペスト東駅 IC573メトロポール号

f:id:kanibeko:20181226200719j:plain

今夜のお宿は寝台列車です。IC573というインターシティー扱いのユーロナイトですが、メトロポール号と名前もついています。

この駅、入線の20分前ぐらいにならないとホームが決定しない上、始発駅なのに当たり前の顔をして遅延して入線したのでよくわかりません。

仕方がないので適当にバーキンとかで暇を潰しましたが、始発駅なら発車時間前に入線してって感じです。

この列車の件ではチェコ国鉄と何回もメールでやり取りしましたが、12/9にダイヤ改正があって、いつまで経っても予約が出来なくておかしいと思ったら「システムの作業でミスったから2週間待ってね」→「そんなの駅で買えばいいじゃん」→「11/15に予約開始するかも?多分」→「やっぱり11/20だったわ」とすったもんだ。えらい適当というか、日本のシステムが優秀というか…

 

デラックス寝台券が一人4,500円弱、乗車券が17,000円程とそこまで安くはありません。乗車券600kmぐらいなのでまあ納得といえば納得ですが。包括料金の安いきっぷが無いのが残念です。

他の行き先ではレギオエクスプレス運営の格安寝台車もあるので、サービス一切なしでもいいならばそちらで他の都市に抜ける方がいいかもしれません。

 

出札のおじさんは「アリガトー」って親日な感じでよかった。

 

f:id:kanibeko:20181226201327j:plain

1等シャワー付きデラックス、2等個室、3等相当クシェット、他1等2等座席車の組成で、今回はシャワー付き個室にしてみましたが、正直シャワー付きでなくてもいいかな、という感想です。

2等も同じ車についているのですが、共有のシャワーとトイレがあるので、そちらのほうが広く快適に使えます。この個室に無理矢理押し込んだシャワールーム、とにかくか細いお湯がチョロチョロで、狭くて腹が支える(痩せろ)のであまり快適とは言えませんでした。歯ブラシスリッパその他ついたデラックス用のアメニティが適当にジップロックに入ったのは配られますが。

【サービス内容】個室シャワー・トイレ、適当なアメニティ、朝飯サービス

 

あと、この汽車は暖房がガンガンで灼熱地獄になっているので、窓を明けて外の冷気を取り込んでちょうどよくなります。そして当然ながら160km/hぐらいでかっ飛ばすので、上段に寝ると激しいGでゴロンゴロンして怖いです。

荷物は上段に収納が沢山できるので置き場所に困るということはあまりありませんでした。

 

プラハからブダペストまで10時間ぐらいの長旅ですが、寝台列車移動で寝ていれば着くのは非常にありがたいので、欧州寝台ネットワークは活用しまくりたいところ。今度は暑くも寒くもない時にレギオエクスプレスの寝台乗ってみよう。

 

~その4に続きます~