2018年ドナウ川クリスマスマーケット(その5)
2018/12/17
ブダペストBUD→ウィーンVIE
ブダペストケレティからウィーンまでレイルジェットでぶっ飛ぶ日です。
ダイヤ改正のダイヤが決まった時点で予約を受けてくれたので、早割的なチケットを確保できて二人で38EURは激安。かっ飛ばして3時間の路線でこの価格は大変オトクなので、やっぱりしっかり予約しておくべきですね。特にこのRJ62はめっちゃ混んでいたので尚更。
レイルジェットの車掌。クソ無愛想で髪は赤く染め襟元をガッツリ明けている車掌。おばちゃん。左右のおっちゃん&お兄さんの「マジか…」という目線が全てを物語っている。昔の国鉄でもこんな車掌いなかったと思う。実際自分もマジか…って固まった。
小腹が空いたのでポテチを買いに食堂車へ。並んでいる最中に二回も非常ブレーキを220km/hから掛けたお陰で、食堂車の食器は割れるわビール瓶はどっか転がっていくわ、挙げ句このサービス係のおっちゃん指切るわで散々。特に理由を説明する放送もないし、サービス係のおっちゃんが独り言でf*ckって叫んでた。痛そう。
食事していた人の食器も足元で割れて大変。それ見越した食器にしてないのアレ。
■ウィーン中央駅
とんでもなく都会です。駅ナカビジネスはJR東日本もびっくりな本格的ビジネス駅。でっかいスーパーが二軒もテナントで入っていたり、ファッションからお食事まで綺麗にまとまっていて非常に使い勝手がいい駅です。
どうみてもショッピングモールですが、これが中央駅の地下。再開発の気合が半端なく入っています。
そしてちょっと聞いてほしいのですが
この革靴が駅ナカの靴屋のクリスマスセールでなんと中敷付き11.35EUR(日本円で約1,500円弱)!
驚異的クリアランス出血大サービスバーゲンで足のサイズが日本人離れしている自分はめちゃくちゃいい買い物をしました!やったね!
日本だと足のサイズが28センチ以上はネット通販かアマゾンUKからお取り寄せしか方法がないので、今後はセールの靴屋で買い物するようにします。現地調達ってやつですね。
■Star Inn Hotel Premium Wien Hauptbahnhof, by Quality
今回のホテルは中央駅からすぐのスターインにしました。ウィーンの旧市街サークル内はべらぼうに超高価格で一泊10万なんてザラなので泊まれません。ホテルの玄関にベルボーイいたりとか格式がぜんぜん違う。
いわゆるビジネスホテルですが、ドイツを中心にスターイングループが幅を利かせていて、部屋も割と広いので活用させてもらってます。
中央駅の眼の前ですし、トラムD系統の始発もすぐなので交通の便はかなりいいです。
■Musikverein Wien 楽友協会
今回の旅行のハイライト、楽友協会で観光客向けではない(ココ重要)クラシックのコンサートを聞くことにしました。事前に日本でいうイープラス的なチケットオペレーターからチケットを買ってありましたので、eチケットを入場用のチケットに引き換えていざ入場。この日のためにちゃんとドレスコードも日本から持ってきました。
バルコン席なので斜め後方からの席ですが、こういうクラッシックコンサートは演奏者よりも音抜けの良さ、音響の良さを重視しますので、敢えてバルコン席。
日本でもおなじみニューイヤー・コンサートの会場でもある楽友協会。作曲家、演奏家は一度は憧れる楽友協会のほぼ特等席に近いところです。お一人様1万円ぐらい。
今回はWiener Concert-Vereinという楽団のコンサートが丁度滞在日にあったので、それにしました。日本ではあまり馴染みのない楽団ですが、要は世界の王道ウィーンフィルの小集団楽団。ということは演奏もかなりレベルが高いと予想しましたし、実際日本のオケよりレベルが高くてすごく安心して聞ける楽団でした。
バイオリンソリストはルノー・カピュソン氏。この方は今旬のバイオリンソリストでCDもたくさん出している人で聞いたことがある人もいるかもしれません。
お題目は、
- モーツァルト:交響曲第35番”ハーフナー”
- メンデルスゾーン:バイオリン協奏曲第64番
- ドヴォルザーク:弦楽四重奏曲第11番
- シューベルト:交響曲第3番
- モーツァルト:フィガロの結婚序曲(アンコール)
でした。
これだけ書いたところでクラシックをあまり馴染みのない方は???だと思いますし、実際同行者も寝ていました。が、知ってる人ならじっくり心ゆくまで聞きたい名曲ばかり。特にメンデルスゾーンの64番は知ってる人が多いかもしれません。というか日本人なら一回どこかで聞いたことがあるはず。
荒川静香さんが世界女王になったときの曲で有名になりましたね。せっかくなのでルノー・カピュソンの演奏でURLを貼り付けておきます。というかマジで上手い。YouTubeでいくつも上がっていますが、力強くダイナミックに演奏するのは彼らしいですし、事実実際に聞くと音の伸びが半端ないです。ぜひガリットチュウの福島さんにものまねしていただきたい。顔がそっくりじゃないですか?
最新版のCDが出たので、個人的にオススメしておきます。
アンコールのフィガロの結婚序曲は絶対どこかで聞いたことのある曲。クラシック知らなくても聞いたことがあると断言できる曲。しかもこの会場でウィーンフィルのメンバーがやるもんだから震えて死にそうになった。本当に名曲だし名演だし、絶対ウィーンフィルのメンバーないしウィーンフィルを楽友協会で聞くと震え死ぬレベル。
華やかで軽やかなメロディーで締めくくるのセコい。もっと聞きたかった。
ちなみにニューイヤー・コンサートのチケットは基本的に非売品でウィーンフィル会員じゃないと手に入らないそうですが、どこからか流れるチケットをチケットオペレーターが売っているのでお値段拝見したところ一番安くて120万ぐらい。とんでもない。
そんな感じで耳が幸せな日でした。間違ってもモーツァルトのかつらを被った観光客向けのコンサートにはいかないでよかった。きちんとした音楽倫理のある楽団で音楽性を大いに楽しむのが正解。
~その6に続く~