蟹べこの旅備忘録

本州北端の限界過疎集落から海外に高跳びした備忘録など

2018年ドナウ川クリスマスマーケット(その9)

2018/12/21

ミュンヘンMUC→ドーハDOH→東京羽田HND

 

帰国日です。朝9時前のフライトなので、5時台にはホテルを出て空港へ。

5時台でも普通に空港行きのSバーンが動いているのでさすがです。

去年まではMUCでのQR便ハンドリングはニキ航空でしたが、ニキ航空が破産した結果、空港会社か何かがハンドリングすることになったようで、これがすごく厄介。

本当に堅物なババアがあーでもないこーでもないと言うので、久しぶりに朝から空港で喧嘩しました…

カメラを受託に出来るほど信用はしていないので、なんとしても機内持ち込みにしないといけないのですが、これについてすったもんだ20分ぐらい喧嘩して、結局QRの社員が持って入っていいよと言ってくれたので、めちゃくちゃ悪態つかれながらチェックイン。ニキ航空は適当でよかったんだけどな~・・・

 

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ミュンヘンの1タミラウンジ。ガラガラ。

1タミBゾーンのイミグレがありえないほど混んでいるのは織り込み済みでしたが、例によってファストレーンが使えるのに、さてイミグレの段で2窓しか開いていなくて、ファストレーンじゃない人も同じ窓でイミグレするのでそら混む訳だ…

ここの空港、以前も大雪で缶詰になって電車もバスもタクシーも空港にたどり着けないとかで新聞紙敷いて野宿したし、あまりMUCにはいい思い出がありません。

 

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事前のシートマップ上は最大キャパの77Wでみっちみちに混んでいたので、インボラを少し期待したのですが、インボラにもならずエコノミーに押し込まれました。

こればかりは仕方がないので餌食って爆睡。近くを反対側に飛行機雲出しながら飛んでいった飛行機いましたね。この目線は面白い。

 

■ドーハ

ドーハでは敢えて14時間ぐらいトランジットタイムを取っておいたので、半年ぶりの入国です。イミグレのお姉さんが日本に留学していたとかで、日本語で全部世間話パスポートにスタンプバァーンで面白かった。世間話で審査終了のイミグレ割と多い気がする。

ところで、ヨーロッパは真冬で非常に寒かったのですが、こちとら砂漠の国、気温25℃。コートをどうするかという問題なのですが、ちょっと物騒なイスラムの国なのでコインロッカーはありません。ですので、コートを入れる大きい袋を事前に手荷物で用意しておくことを激しくおすすめします。

コインロッカーどころか手荷物預かり所すらないのですが、アルマハサービス(カタール航空の超高級VIP待遇サービス)を申し込んでおけばアライバルラウンジで預かってくれるかもしれませんが・・・

 

で、両替ですが、アライバルゾーンにトラベレックスがあるものの、入国審査並に住所氏名電話番号職業(会社名そのもの)滞在ホテル入国理由云々を東南アジア人の訛った英語で聞かれる挙げ句、手数料で8EURも持っていかれるのでおすすめしません。

ちなみにホテルは?って聞かれて「ラウンジスティ」って言ったら???って固まったのでラウンジに泊まるのは想定外らしいです。多いと思うんだけどなー。

 

もしドーハで遊ぶなら事前にカタールリヤルに日本で両替出来る両替商がありますので、ここで両替しておくことをおすすめします。毎度お世話になってますね…

エクスチェンジャーズ オンライン両替

毎回ここで両替していますが、ネット価格+1円ぐらいがユーロの店頭価格。

店頭だと丸の内店が一番各国の通貨を揃えていると銀座店の人に言われたので、丸の内店であればいろんな通貨が揃うかもしれません。

特に地方民が海外に高跳びする時は宅配両替しか手数料等々含め手段がないのですが、ここは実勢レートにだいぶ近いのでいつも使わせて貰っています。今回ドーハに入国するか全然決めていなかったので両替しなかったのがダメだった…

 

■スークワキーフ

毎度おなじみスークに買い出しです。

空港からタクシーだと40リヤルぐらい。1600円程度ですので安いことは安いのですが、バスだともっと安いので、777番のバスに乗ることをおすすめします。

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777番の行き先が1ミリも読めませんが、これであっています。

不安なら運転手に「スーク行く?」って聞いたら優しく教えてくれるので、一回聞いてみるのもありです。

ちなみに、赤ターバンのパキスタン人運転手さんがやたら話し好きで色々話をしていたら、「今回運賃はノープロブレムだから!」って言い始めて、本当に運賃タダでスーク最寄りのバス停で下ろしてくれました。いや申し訳ございませんですわ。

※バスもタクシーもエメラルドグリーンは国営のカルーワなので、当然バスも国営…

 

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バス停を降りるとニュータウンの摩天楼が見えます。これぞ中東オイルマネー!って感じなので、夜に見ることを激しくおすすめします。昼は砂嵐の粉塵で霞んでいます。

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ここがカタール国の王様が住んでいるところらしいです。

首相官邸的なところらしいですが、実際に住んでいるそうなのでさぞかし中は金ピカリンなんでしょう。

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イスラム博物館だそうですが、そもそもとしてカタール国自体歴史が浅いので、そこら辺にあったイスラムゆかりのものを展示しているそうな。見たことないですが、どんなものか一回だけ見てみたいとは思います。

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以前来た時はラマダン中でだいぶ閑散としていて「こんなものか~」と思っていたのですが、今回はどうも様子が違う。とにかく人が多い。どんちゃん騒ぎ。なんか歌ってる。あまりの変わりようにちょっと唖然としながらGoogle先生に聞いてみると、12/18に独立記念日、その週末金曜日とのことで、恐らく独立記念日絡みのお祭りのようです。マジか。

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王様の似顔絵付き国旗がいたるところに貼られていて、なんなら王様似顔絵マフラーとか王様似顔絵スカーフとか王様似顔絵Tシャツとかとにかく王様似顔絵シリーズが氾濫していて、結構買っている人が多いのでずっこけそうになった。すげぇなぁ…

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ラマダン中は鳩ぐらいしかいない大通りに面した広場も露天がぎっしり。よくわからないおもちゃとか売っててアジアンな感じもするけど、女性は黒のアパヤで目だけを出していたりとここは中東カタール。すごい異国に来た感じがする。昨日までクリスマスマーケットだったのに。

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「写真撮っていい?」って聞いたらいいよというのでクレープみたいな何かを焼いているお姉さん。ソマリアから出稼ぎに来ているらしい。ソマリアといえば海賊の印象だけど、やっぱり祖国の情勢が安定しなくて出稼ぎに来てるのね。

この国はカタール人という人種が極端に少なくて、主に南アジア、特にパキスタンとかインドからの出稼ぎ者や、彼女のようにアフリカから海を渡って出稼ぎに来たりと、オイルマネーを求めていろんな人種が集まっているので複雑。公用語は英語。

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路地に一本入るとアラブ人のおっさんが水タバコを嗜んでいた。

ものすごく気になる水タバコだけど、中々度胸が無くてチャレンジ出来ずにまた帰国してしまったので、誰か連れがいたらチャレンジしてみようと思う。

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オーナム広場でなにやらどんちゃん騒ぎが始まったので、せっかくだから見てみようと人だかりに入ってみたところ、ヨルダン民謡ショーが始まりました。

ヨルダンは首都が餡饅もといアンマンなので、ぜひ餡饅を片手に訪れてみたいところ。カタール人の恐らく偉い人もえらい盛り上がっていて中に乱入して踊ったりなど、中々カオスな空間でした。最終的にみんな乱入して踊るんですけども、その波に巻き込まれて肩くんで踊る羽目になった。想定外過ぎて疲れたけど楽しかった。

 

中東はどうもイスラム国筆頭に怖いイメージがつきまとってしまう運命にあるけれども、カタールに関しては非常に親切で人情味に溢れる国だと思っています。治安も夜の歌舞伎町なんかより断然いい。

白いガラベイヤとか黒いアパヤなんかを宗教上身にまとっていて、空港に降りるとちょっとドキッとするけども、日本で日本人が着物や浴衣を来ているのと同じ。

たまたま物騒な思想を持った連中が喧嘩をふっかけてはバチバチするのが、たまたまイスラム教だっただけで、本来はみんな笑顔で楽しいことをしたいし、イスラム教は厳格な宗教なので、実はかなりの常識人が多いので、平和にどんちゃん騒ぎできるのがこの国の魅力なのかもしれません。

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ホンモノの刀を持ったイスラムのおっさんが「うぇ~~~いナントカカントカ~」って満面の笑みでカメラに飛び込んでブレブレなのも面白い。何言ってるか一切わからないけどうぇ~~~いって返事だけはできるからうぇ~~~いってシャッター切りまくった。

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ヨルダンの民族音楽ライブが始まったけど、バグパイプってあんたイギリスの楽器では・・・?まあいい音色で異国情緒溢れる音楽ですごくよかった。

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カメラを向けるとちょっとドヤ顔で決めてくれるお兄さんとか。たまたまどんちゃん騒ぎの日にスークに来れてよかった。割と好きな国のひとつなので、カタール航空さんはワンワールド脱退しないでこういうトランジットタイムで楽しむオプションをもっとアピールしてもいいと思います。

 

よく中東経由でましてや入国だなんて怖くないの、なんて言われますが、個人的には先に申したとおり安心して遊べる国ですし、イスラムの常識から逸脱(飲酒など)しないように気をつければ安心して入国して滞在もできます。

ヨーロッパやアメリカなんかは都会なので、日本と同じようなことも多いですが、カタールは中東で文化も常識も日本とは欧米諸国とはだいぶかけ離れているからこそ、異文化を楽しめるのではないかな、と思っています。

 

夜も更けてきたので、まだまだどんちゃん騒ぎを見たかったのですが、時差ボケしないようにラウンジで休むのも重要なので、タクシー40リヤルで空港へ向かいます。

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ドーハのハマド国際空港のプライオリティゾーン。まじで石油王的な人しかいないしかなりでかい。ここの出国審査はかなり早いので、早々にイミグレ抜けてラウンジへ。

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よくブログとかでみるクソでかいくまのぬいぐるみですが、入国した人しか上から見ることが出来ないのは豆知識。降りるエスカレーターしかないので、このアングルは入国した人限定です。どうでもいい情報ですが。

 

ということで、そのままラウンジで休んで羽田に向かい、青森へ翌日到着しました。

帰りの写真はどうでもいいものが多いですが、ひたすら砂漠を抜けるので窓側をおすすめしておきます。

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~その10に続くかもしれません~