2018エーゲ海バカンス(その1)
勢いのあるうちにまとめてしまいたいので、2018年のエーゲ海バカンスの記録もぼちぼちまとめておきたいと思います。
6月といえば梅雨時で日本はジメジメムシムシ天気も微妙。日光浴がしたいと思い立ったのと、丁度2018年夏スケジュールでカタール航空さんがミコノス島行きの路線を新規開設したので安かったという、至極単純な理由で行き先を決めました。
2018/6/1 AOJ青森→HND東京・羽田→DOHドーハ
言わずもかな定番コースです。A350-900はエコノミーでも座席が割といいので、長時間の飛行でも特に混んでいる以外は不満がありません。成田線に入っている77WことB777-300ERも2017年ぐらいから入れ始めた機材は座席も新しくていいんですけどね、こればっかりは機材繰りで当日ボロか新品かがわからないのがネック。
2018/6/2 DOHドーハ
ドーハのハマド国際空港はどちらかと言えば乗り換え拠点的な場所ですので、外に出ることはあまりないかと思います。でも外に出てみたくなるのが性で、あえてトランジットタイムを24時間取ってドーハに一泊しちゃいましょう、と思い立ってしまいました。
思い立ったのが全ての元凶なんですけどね。
【スークワキーフ】
重たい荷物をホテルに投げて、早速観光します。
ドーハのマーケット的なところですが、これ見た感じ古いものの、実はそれほど古くはない場所です。一応観光するところもそれほど多くはないので、一番の目玉的存在にはなるかと思います。
もしも空港から直に行く場合は路線バス(カルーワ国営バス)の777番系統がこの近くまで行くので、スークワキーフに行きたい旨を運転手に言えばOKです。
商店はある程度「日用品」「布生地」「お土産」「飲食」「鳥」等別れていますので、通りには一応同じような店が並びます。不思議な柄のスカーフがありました。
基本的にカタール人はありえない程の金持ちなので、こんなリアカーの荷物持ちのおじさんがいます。契約しているのか、都度依頼するのかわかりませんが、大量の荷物をもたされているおじさんがちらほらいました。
鳥エリアでは伝統衣装のカンドゥーラを着た子供がいました。鳥エリアって何があるの?と思いますが、普通にインコとかの鳥です。ピーチクパーチクうるさいだけです。
ちなみにオリックスは別の場所で厳重に飼育されて売っているらしいです。鷹が有名らしいですね、この国は。
これは中東では割とメジャーな「デーツ」というフルーツらしいです。どんな味なのかは食べたことが無いのでわからず。
近隣諸国の民芸品なんかも売っています。これはイラン製の民芸品。実はこれに目をつけていたのですが、2018年冬は鍋敷が新たにレパートリーに入っていて、鍋敷を買ってしまいました。使いますしね。(鍋敷15リヤル=450円ぐらい)
生地屋が一番人が集まっていましたが、特に買い物するわけでもなく、店主と雑談している感じでした。ここのスークはまるで商売っ気が無いので、接客は一切ないですし、欲しいものがあった場合は店主を店の中まで呼びに行っていくらか聞くことが必要です。値札ついていないのも多いですしね。
中東といえば砂漠なので、こんな感じでらくだの金(メッキだと思う)の置物なんかもあります。
アラブ人の灰皿。もはや自虐レベルですが、結構かわいいので2018年冬にアラブ人マグカップセットを買ってしまいました。非常に飲みにくいデザインなので、買う時点でペン立てにする気満々で買って、実際今家でペン立てになっています。
で、ここまで来てめちゃくちゃ熱い!暑いじゃなくて熱い!
外気が50℃近くまで上がっているんですね、コンクリートからの反射でもうそれはサウナ状態でただ歩くだけで体力をゴリゴリ消耗します。
せめても水ぐらいは飲みたいなと思ったんですが、
ラ マ ダ ン 真 っ 最 中
道理で水の一つも置いてありません。飲食店も全て閉まっています。
歩く人も当然まばらで物凄く閑散としている訳ですね…
軽く熱中症になりながら、とりあえず水を求めに彷徨うが、一切飲食物は無い。
試しに駄菓子屋に聞いたら「夜になったら出すから今は無理」と。おいマジか。死ぬぞ。
もう熱くて歩くのも限界です。可及的速やかにタクシーを捕まえてホテルに戻ります。
タクシーのおっちゃん(インド人)に今何度って聞いたら50℃ぐらいって言ってたのは強烈に記憶に残っています。
【DoubleTree by Hilton Doha Old Town】
ドーハのホテルは日本の1/3ぐらいでヒルトン系とかに泊まれるので凄いですね。
遠慮なく1万円ぐらいでヒルトンに泊まってしまいます。
ここは中東カタール。厳重な手荷物検査、ではなく、機械を通すだけの簡単な検査をくぐってホテルに入ります。ところでこの国は喫煙ルームがOKな国ですので、今や希少な日本のヤニ族という少数民族にも寛容です。
さすが五つ星ホテルだけあって綺麗で広いお部屋です。そしてポーターがいて荷物を運んでくれるのですが、暫く高級ホテルに泊まっていなかったので、すっかりチップを忘れていました。あとから捕まえて平謝りでチップ渡しましたが。
砂嵐で窓が汚いのが非常に残念ですが、ホテルからこんな感じで海も見えます。
繰り返しますが砂嵐で視程不良ですが。
マルチプラグの使い方がわからなくて四苦八苦した結果、レアなタイプだったことが判明。この使い方初めて・・・
基本的に絶対使わない冷蔵庫のミニバーに手を付けてしまいました。もはや街中では明るい時間帯に一切飲食物を売ってくれないので、これしか救いがないので仕方がないです。水のありがたみを人生で一番体感した日だと思います。なお水一本30リヤル=900円・・・
暑くて汗だくなので、昼間から水風呂に入ります。なんて贅沢なんでしょう。こうでもしないと我々日本人は大真面目に熱中症になります。
ひとっ風呂浴びたところで、ロビーにスタバがあったのを思い出して行ってみました。
閉まっている・・・
フロントに聞いたら「ラマダン中だから閉店だよ」ですって。まじかよ・・・
強制的にラマダンに参加させられて、昼飯は抜きになりました。あーあ。
【デザートサファリツアー】
デザートは食後のデザートではなく、英語で砂漠のことを指します。特に美味しい果物を食べるツアーではありません。
ランクルでホテルまでお迎えが来たので、それに乗って一路砂漠へ行きます。
ドーハ市内から約1時間でメサイードという街まで向かいます。この街の奥に砂漠が広がっているんですって。車窓はひたすら油田。運転手に日本のガソリン価格を聞かれたので、包み隠さず140円ぐらい=5リヤルと言ったら驚いていました。そらあんたら値段釣り上げるんだもん・・・
油田とその関係の施設、その関係の人が住む家ぐらいしかありませんが、メサイードの奥に行くと砂漠と海の珍しいロケーションを開発して宿泊施設なんかもありました。
メサイードの砂漠入口でランクルを一旦降りて、アラブのお茶を頂いた後はラクダで砂漠を移動します。
ランクルはその先の平坦なところで待っていますよとのこと。
めちゃくちゃ目線が高いですが、よく調教されておとなしいらくだです。のこのこ砂丘を登っていきます。
比較的なだらかなところをランクルがかっ飛ばして先回りしています。
我々らくだ組はのこのこ砂丘を行きます。それにしても日差しが強くて麦わら帽子を持っていってよかった・・・
砂丘は当然さらさらした砂ですので、重要なのがタイヤの空気を全部抜かしてしまう。要はパンク状態じゃないと走らないということです。
砂漠の入口でタイヤの空気を全部抜かした上で砂漠をランクルでかっ飛ばしますが、200km/hでかっ飛ばすわ、砂丘でドリフトするわでめちゃくちゃスリリングで楽しいんですねこれ。パウダースノーを走っている感じですが、かっ飛ばさないと砂に埋もれてしまう場所もあるそうで、運転手が「おい掴まってろよ!」と本気で脅してきます。
運転手兼ガイドのアミールさん。パキスタン人だそう。めちゃくちゃ親切でいい人でした。パキスタンにも遊びにおいでよとのことですがいつになるやら。
砂漠を突き進むとインランドシーというサウジアラビアとの国境に着きます。
ここ一帯はキャンプもできるそうで、夜は満天の星を見ながらバーベキューして・・・なんてロマンチックな体験も出来るそう。最近は欧米人の隠れバカンスのスポットになってるとか。
ご覧の通りサウジアラビアとの国境になります。アミールさん曰く「サウジはうーん」とのことです。なるほど。
この後は海沿いを走って、メサイードの砂漠出口にあるオートスタンドで空気を入れ直してドーハに向かいます。
カタールは元々砂漠ばっかりですので、必殺7車線他にクルマゼロ!というスケールの違いを見せつけてくれます。高速も無料。日本ともヨーロッパともスケールが違いますね。
ホテルに戻った後は日没まで待って、日没の時間にアザーンの放送を持って飲食物の解禁になるので街に繰り出しましたが、これと言って食べるものがなかったので、世界標準食になりつつあるケバブをパンに挟めて食べて寝ました。この時期食べ物がめちゃくちゃ豪華になるので高くて手が出ません。
ちなみにアミールさんプレゼンツサファリツアーはネットで日本語予約できるサイトから予約してみました。ざっと一万円ぐらいですが、日本では体験できないツアーなので一度見てみるのはありだと思います。
(その2へ続く)