蟹べこの旅備忘録

本州北端の限界過疎集落から海外に高跳びした備忘録など

【2018年まとめ】地方空港からJGCを目指してみた

青森の北端にある僻地からこんばんは。

 

早速ですが、JGCことJAL GLOBAL CLUBに入会するために、いわゆる「修行」は色々な人がやっているので、東京や大阪などの大都市圏発着の修行は色々と参考になるのですが、いかんせん地方空港からのJGC修行に関しては殆どネットでも情報が無いので、せっかくですからまとめておきます。

 

JGCの詳細はこちらからどうぞ

www.jal.co.jp

 

要は飛行機に乗りまくって、上級会員サービスを半永久的に受けるために修行をしてポイントやら回数を稼ぐという一種の趣味です。飛行機に乗るのにラウンジで一服もいらないし、優先搭乗も別にいらないって人は特段旨味がありません。

というか、海外に年に数回行く人だとある程度の恩恵を受けることが出来るのかなと思いますが、国内だとそこまで恩恵が無いかもしれません。

なおベースの青森空港ラウンジはシャイニーのりんごジュース飲み放題で結構いいですよ。アオレン派もいるので宗教戦争にはなりそうですが(笑)

 

JAL上級会員の基準(JALHPから引用)

 

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とにかく金を払って乗りまくれば上級会員になれるのですが、乗るだけではJGCにはなれません。上級会員になったところで1年間しか有効ではないので、JALカードのCLUB-Aカード以上を保持することが条件になります。JALカードのプロパーでないとCLUB-Aカードは保有できないので、例えばVIEWカードにJMB付帯とかであれば作り直しです。

ちなみに必死に3万FOPを稼いだところでJGCにはなれず、クリスタル会員止まりになってしまいますが、クリスタル会員のメリットって殆ど無いに等しい(ラウンジにも入れない)ので、やはりサファイア以上の5万FOPか50回が目標になるかと思います。

一回JGCになってしまえばJALカードを解約しない限り半永久的にステータスは保持されますので、頑張って一年間で5万FOPとJALカードCLUB-Aを目指しましょう。

 

■地方空港発はコスパが悪い

大都市圏発着だと例えば羽田→沖縄がウルトラ先得で8980円~と驚異的な運賃で発売されているので、割とコストが掛からずにJGC入会が出来ると思いますが、地方の人は地方空港を脱出するだけで割と値段が張ってしまうのでコストがかかります。

実際2018年締めで約73万円のコストが掛かったので、ぶっちゃけな話コスパ悪いと思います。

 

特に青森空港は昔のJAS時代からドル箱路線なので値段が地方空港の中でも高め安定(最近はようやくウルトラ先得で1万円弱が出始めた)です。これは非常に困るわけですが、計画を年始から立てはじめて後は予算と休みのご相談で無理矢理乗り切った次第です。

 

2018年の頭には夜行バスで東京まで出てそこから修行開始という案も計画しましたが、結局青森~東京間を移動するのであれば飛行機に乗ってポイント稼ぎをしたほうがマシという結論に至りました。そこまで無闇矢鱈に休みも取れないですし…

 

■運賃種別は要検討

当然ウルトラ先得やら特便割引やら様々な割引種別がありますが、ほぼ最安値の先得系ですとFOPの積算率が半分ぐらいになってしまいます。青森空港ベースですと、羽田行きの便であれば数千円の上乗せで特便割引がありますので、こちらのクラスJが最大限FOP効率を上げる唯一の方法になります。

伊丹行きは先得系と特便系の値段差がかなり開きますので、素直に先得系で抑えて当日アップグレードの方がいいと思います。

ここはFOPでJGCを目指すか、回数で目指すかで大きく変わってくるところですので、東京出張が月数回あるというのであれば回数クリアで最安値で抑えてしまったほうがいいかもしれません。

 

■実際の2018年実績表

あれこれ文章でまとめてもピンと来ないと思いますので、実際の実績を表にしましたのでご覧ください。運賃0円は国際線区間でトータル運賃として算出しているものと、飛行機の欠航で振替になったものがあります。

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実績はJMBサイトから確認できますが、2018年12月31日をすぎるとFOP実績がものの見事に消え去って、JMB運営事務局でもデータを保持していないとのことですので、これからチャレンジする方は実績表をご自身で作成されたほうがいいかと思います。

発 地 着 地 運賃種別 運 賃 搭乗回数 積算マイル 積算FOP FOP効率 FOP累計
1 AOJ HND FLEJ 16,490 1 380 1,008 0.00 0
1 HND TPE M 72,830 2 1,563 1,797 0.00 2,805
1 TPE HND V 0 3 1,496 1,398 0.00 4,203
1 HND AOJ C 0 4 493 1,116 0.00 5,319
2 AOJ HND F1AJ 16,490 5 380 1,008 16.36 6,327
2 HND AOJ F1AJ 16,490 6 380 1,008 16.36 7,335
3 AOJ CTS S28 9,200 7 182 230 40.00 7,565
3 CTS AOJ S28 9,200 8 182 230 40.00 7,795
3 AOJ HND F1AJ 16,490 9 380 1,008 16.36 8,803
3 HND AOJ A1AJ 16,490 10 336 938 17.58 9,741
5 AOJ CTS S28 11,150 11 182 230 48.48 9,971
5 CTS AOJ S28 11,150 12 182 230 48.48 10,201
6 AOJ HND C 0 13 448 1,188 0.00 11,389
6 HND DOH N30 93,500 14 1,543 1,543 0.00 12,932
6 DOH JMK N30 0 15 527 527 0.00 13,459
6 ATH DOH N30 0 16 541 541 0.00 14,000
6 DOH HND N30 0 17 1,543 1,543 0.00 15,543
6 HND AOJ C 0 18 448 1,116 0.00 16,659
6 AOJ HND F3B 16,790 19 336 938 17.90 17,597
6 HND AOJ F3BJ 18,290 20 380 1,008 18.14 18,605
7 OKD MSJ F1C 17,800 21 146 634 28.08 19,239
7 AOJ HND C 27,550 22 448 1,188 0.00 20,427
7 NRT SIN E/S 0 23 3,726 2,884 0.00 23,311
9 SIN HND S 0 24 3,726 2,884 0.00 26,195
9 HND AOJ C 0 25 448 1,188 0.00 27,383
7 AOJ HND FLEJ 18,290 26 471 1,008 18.14 28,391
7 HND OKA FLEJ 20,490 27 1,296 2,072 9.89 30,463
7 OKA ITM FLEJ 14,900 28 973 1,656 9.00 32,119
7 ITM OKA FLEJ 14,900 29 973 1,656 9.00 33,775
7 OKA HND S55J 10,190 30 1,542 1,672 6.09 35,447
7 HND AOJ TOWJ 19,920 31 611 988 20.16 36,435
8 AOJ CTS OWN 9,800 32 237 706 13.88 37,141
8 CTS ITM OWNJ 0 33 1,136 1,666 0.00 38,807
8 ITM KOJ OWNJ 8,900 34 561 924 9.63 39,731
9 KOJ ITM S55 11,300 35 465 560 20.18 40,291
9 ITM AOJ S55J 11,400 36 820 890 12.81 41,181
9 AOJ HND F1CJ 20,290 37 471 1,008 20.13 42,189
9 HND AOJ F1CJ 17,790 38 471 1,008 17.65 43,197
10 AOJ HND F1CJ 18,790 39 471 1,008 18.64 44,205
10 HND AOJ F1CJ 17,790 40 471 1,008 17.65 45,213
12 AOJ HND Y 0 41 734 1,116 0.00 46,329
12 HND DOH N 144,570 42 1,543 1,543 0.00 47,872
12 DOH PRG N 0 43 786 786 0.00 48,658
12 MUC DOH N 0 44 802 802 0.00 49,460
12 DOH HND N 0 45 1,543 1,543 0.00 51,003
12 HND AOJ Y 0 46 734 1,116 0.00 52,119
ボーナス 5,000 57,119
合  計 729,230 46 37,507 57,119 11.72 57,119

 

運賃種別は特便割引等々ではなく、実際にAXESSで入力するフェアタイプで入れてありますが、なんとJALさんは一般向けに公開しているので下記の通りです。クラスJはフェアタイプの後ろにJをつけています。また、国際線の切り込みでクラスJ当日アップグレード分はフェアタイプCとして表記しています。

 

www.jal.co.jp

 

コスパを少しでもよくする方法

どうしても運賃が高くなってしまう地方空港ベースの修行ですが、JALのマイルで特典引換にするとFOPの積算もマイルの積算も0になってしまいます。

ただし、JAL eポイントというマイルから変換出来るポイントを使うと、通常の積算運賃として計算されるので、ある程度のマイルが貯まればeポンに変換して航空券を購入するのが一番いいと思います。

実際、上記の表のうちシンガポール一丁はeポンに変換して5万円分捻出しているので、実質的な負担額が燃油サーチャージ+空港諸税等+αの27,550円で修行出来ました。

 

当然飛行機に乗ってマイルを貯める正攻法でもいいのですが、飛行機に乗らなくてもマイルが貯まる(陸マイル)ので、例えばアマゾンで買い物するときはJALのマイル提携先から飛んで買い物するとか、ホテルも同左、日々の決済系をJALカードに集約してJALカードのショッピングマイル、更にコンビニはローソンでPonta提示でPontaからJALマイルに変換等々、一旦すべてのポイント系をJALマイルに集約することからはじめてしまえば割と貯まりやすいと思います。実際かなりガメつく陸マイルで稼ぎまくったので、実際の搭乗マイルよりも効率的にマイルを貯めてeポン変換をしたのではと思います。

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本当にチマチママイル稼ぎをしていますが、地方空港ベースのコスパの悪さを少しでもマシにしたいので、とにかく稼ぎます。根気強くやらないといけませんが。

なお、eポンはある程度のマイルで一気に変換率がよくなるので、下記をご確認ください。

www.jal.co.jp

 

10,000マイル=15,000ポイント(15,000円相当)で1.5倍は結構いいと思います。

 

■やってみての感想

金が掛かるの一言に尽きます。

が、海外に行くことが好きであれば、弾丸シンガポールなんかも楽しむことが出来ますし、修行と言いつつ何だかんだで楽しく旅行した1年となりました。

ラウンジサービスはもともとプライオリティパスホルダーだったので、特段メリットは無いように見えますが、航空会社ラウンジは上級会員限定になるので、ラウンジ巡りでコストの回収を長い目で見ていけばいいのかなと思います。空港の中のレストランはかなり高いですしね。

 

実のところ、数年前までFOPは一切付与されないワケアリな仕事をしていたので、日系ではないスカイチームの上級会員でしたが、今は喪明けできちんとJGCになれているので、修行をやってみました。会社から呆れ顔されましたが…

 

(追記)クレジットカードがブラックなのではなく、入会資格でアウトだった訳ですが、それらの関係会社の区分が広すぎて駄目でした。ほぼタダで乗せてもらってたので何も文句は言えません(苦笑)

>入会資格より

 

地方空港ベースのハンデを背負っていますが、苦にならないようにメリハリある計画をするのが一番いいと思います。修行は楽しんでナンボです!