2018エーゲ海バカンス(その5)
2018/6/5
サントリーニ島からアテネ、ギリシャ本土へは高速船、在来船、夜行船と飛行機がありますが、荷物がそれほど多くないならば飛行機も検討の範囲になります。
ギリシャのレガシーキャリアであるエーゲ航空のほか、バカンスシーズンは各国のLCCも乗り入れていますので、割と選択肢が多いのがポイントです。
今回は荷物があるのと、船のほうが若干安かったので高速船にしました。
まずはイロステファニからローカルバスでティラのバスターミナルを経由してフェリーターミナルまで向かいます。相変わらずごった返しています。
この日もバスの行き先が急に変わったりして、ダイヤがあってないようなものなので、厚かましい顔でフェリーポート?ポート?って聞いて図々しく乗っていかないと乗れません。ここはギリシャ。日本のように大人しく待つということをしてはいけません。
大人しく待っていたら置いていかれます。というか置いていかれたので厚かましい顔で聞きました。半ギレで。
今日の船はSEAJETSのチャンピョンジェット2です。
津軽海峡でも同型船が「ナッチャン」として就航していましたが、エーゲ海では結構メジャーな高速船として大活躍しています。
かなり人が多い中、まさかの船が遅延しているということで、ひたすら炎天下の中待ちます。この間にも各社の船が頻繁に出入りするので、果たして自分の乗る船はどれだ?と半信半疑になりながらも、ギリシャ語の放送に耳を澄まします。理解できませんでしたが。
傍から見ると難民船です。遅れて来たので、2隻の乗客が入り乱れてとんでもないことになっています。これでカーフェリーなので、車もクラクション鳴らして煽るわ、割と大真面目に地獄絵図でした。
後ろの方から進むのに時間がかかりますし、遠慮なくバスがバックしてくるのでとんでもない事になっていました。バカンス、恐るべし・・・
中に入っても全然進みません。階段一つしか無いので進むはずもなく・・・
なおスーツケースは車積載スペースに無理やり仮設のラックを用意して、ここに置けということでした。完全に不用心なやり方ですが仕方がないです。
当然ですがかなり混んでいます。当初指定された席も中国人団体のど真ん中であまりに居心地悪かったので、船員に席チェンジ出来ないか聞いたところ、金を払えばチェンジ出来るということで、事務室に行って席をチェンジすることにしました。
この際金さえ払えば多少マシな席に移動できるならしてしまいたい勢いで混んでいます。
そして出てきたのが補充券のアップグレード乗船券。ここまでは良かったのですが、アップグレードされた席で船員に見せたところ、何書いているかわからん!って言われました。何書いているかこちらもわからん!金はあそこで払った!と言ったところ苦笑いされて好きな席に座っていいよとのこと。
確かに何書いているかわからんですねこれ。
アップグレードした席はガラガラでリクライニングもするので非常に快適です。
一旦最安値の席で事前に予約して、船内の状況を見て船内アップグレードというのも手段として頭の片隅に入れておいたほうがよさそうです。
とにかく最安値の席は混んでいてお話になりません。
ちなみに船内のテレビでは衛星放送でメーデーをやっていました。縁起でもない。
サントリーニ島からいくつか寄港してアテネ近郊のピレウス港には3時間程で到着。時速65km/hでエーゲ海を飛ばすのでかなり速いです。
ピレウスからは地下鉄で移動します。券売機もあるのですが、この日は全部故障していたので仕方がなく長蛇の列の窓口へ。窓口の人が思いっきりスマホで電話しているので例によって列が進みません。この国はフリーダムであります。
落書きだらけの地下鉄で市街地まで向かいます。地下には一切潜りませんでしたが、地下鉄です。
【vol5.ホテル】
今回は一泊だけなので、出来るだけ中心街に近いところでホテル探しをしたところ、出来たばかりのよさそうなホテルを探し当てたのでここにしました。
ここのホテルのオーナーであるマダム、実は出発前からかなり頻繁にメールをくれて、気配りが最高の方でした。到着したときも笑顔で迎え入れてくれて、暑い中ようこそとキンキンに冷えた水を冷蔵庫から出してくれたりなど、大変いいホテルでおすすめです。
シンタグマ広場までも徒歩5分ですし、中心街の一等地の建物を改装したホテルですが、ICカードセキュリティは心強いです。
ということで、シンタグマ広場です。つい数年前までここで大規模暴動があったのが記憶に新しいですが、今はご覧の通り平和です。平和ですが、政治団体が細々とデモしていたのでまだくすぶってはいるようですが・・・
丁度衛兵交代式の時間だったので見学しました。スカートの制服なのが特徴的ですね。
暑いので、見張りの兵隊さんが汗を拭いてあげていました。大変そう・・・
この日は船移動でだいぶやられたので、早々に寝ることにしました。
(その6に続く)