蟹べこの旅備忘録

本州北端の限界過疎集落から海外に高跳びした備忘録など

2018年ドナウ川クリスマスマーケット(その10)

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■クリスマスマーケット巡りのポイント

今回のクリスマスマーケット旅行はこれで終わりですが、この10年でドイツ、ベルギー、オランダ、イタリア、チェコハンガリーオーストリアと7カ国のクリスマスマーケットを巡ったことになります。

クリスマスマーケット自体は宗教色が物凄く強いイベントになりますが、当然観光客でも存分に楽しめるイベントですので、キリスト教を全く知らない人でも問題はありません。

各国各都市で趣向を凝らしたイベントになっているので、例えば今回のようにハンガリーでは伝統工芸のお皿だったりを売ったりしていますので、お土産にも最適かと思います。

 

自分の経験上ではドイツのバイエルン州、都市で言えばミュンヘンニュルンベルクのマーケットは華やかで盛大に行うので、はじめてのクリスマスマーケットにはもってこいかと思います。

 

私がいた旅行会社ではシーズンになると10万円前後のクリスマスマーケットツアーを企画しており、それで駐在員をしたこともあります。冬場なのでイベントがあるものの、閑散期の扱いになるのでピーク期より安く手配が出来る上に、添乗員などのサービスコストを徹底的に省いて、我々旅行会社社員が駐在員でお客様のお手伝いをするといった企業努力で10万円前後の価格でツアーの造成をしていましたので、もちろんサポート体制は問題なく旅行が出来ると思います。

 

逆に、完全個人手配の旅行になれば自由に行程が組めるので、好きな都市だけを巡ったり、今回のように周遊型として巡ることも出来ますが、必ずしもお目当てのマーケットが交通の便がいいわけでもなく、特に冬期で降雪もありますので相当の余裕と、判断力が求められるので一長一短といったところです。

 

ちなみにですが、10年前に大雪で交通完全遮断で物流も止まり空港で野宿した人間ですので、それぐらいの覚悟も個人旅行ではあったほうがいいです。めったにないですが。

 

■クリスマスマーケットの物価について

参考までに、今回のマーケットの物価を2018年時点でまとめると次の通りとなります。

 

 ・グリューワイン(ホットワイン):平均7EUR、カップデポジット

  →カップを返却すれば3~4EURの返金があります。

   店で出すリターン用のメダルをなくさないようにしてください

   当然ですが、そのままお持ち帰りも出来ます。

 ・お土産用カップ:3~4EUR

  →新品を包んでくれるところもあれば、洗浄済みのものをそのままのところも。

   スーベニアカップで通じます。

 ・食べ物:10~30EUR

  →基本的に超高いです。貧乏旅行には辛い。

 ・クリスマスの飾り:ものによる

  →3EURぐらいでかわいい小物もあったりするので、値札を確認すること。

 ・入場料:フリー

  →誰でも自由に入場できます。

 ・時間:午前10時ごろ~プラハは19時閉店、ウィーンは22時ぐらいまで粘ってる

  →プラハは早すぎです。基本的に他の都市は20時ぐらいまではやっています。

 

■気候

寒いです。冬の東北に出かける感覚で問題は無いと思います。

朝晩はかなり冷え込みますので、マーケットの最中は特に防寒に気をつけておいたほうがいいです。

それと、道路も凍結していたり、積雪していたりするので、スノトレシューズで出かけることを強くおすすめします。もし無ければ、現地について早々にクリスマスバーゲンをしている靴屋で買うのもいいかもしれません。(靴のサイズが合う合わないは別として)

天気も晴れたり曇ったり、雪が降ったり降らなかったりと変化に富みますので、雪が降る前提で身支度して問題はないと思います。ただ、冬服は非常にかさばるので、できれば中日に連泊する都市を定めて、そこでランドリーサービスを利用するほうが荷物を少なく出来るのでいいかもしれません。

 

海外旅行保険は必ず掛けてください

地味に重要なことなのですが、マーケットに行く方は必ず「海外旅行保険」を掛けておいてください。

以前に某マーケットでビーフシチューを食べた際にボツリヌス菌のE型食中毒に羅患したことがあります。夜に食べて翌朝には上から下から大洪水で、よりによって仕事中にそれだったのでえらい大目玉を食ったことがあります。

幸い保険を掛けておいていたので、直ぐに保険会社の緊急連絡先にヘルプを求めて、現地の往診医に来てもらい、ぶっとい注射を数本打って、薬を処方してもらいなんとか帰国できました。なれているとはいえ、異国の地で死にそうにヒーヒー言いながら苦しむのは生きた心地が本当にしませんでした・・・

日本の衛生状態と比較しても同等レベルですし、食の安全に関しては問題はないのですが、アジア人には耐性のない菌があったりするらしいので、万が一の際に保険を掛けておいて損はないと思います。

クレジットカード付帯の保険でも問題は無いと思いますが、緊急時の連絡先等を持参して行くことを強くおすすめします。

 

■治安について

基本的に治安はいいですが、やはりスリや置き引きは覚悟しておいたほうがいいと思います。幸い職業添乗員時代含めスリや置き引きに自分自身は遭遇したことはありませんが、海外にいるということを常に頭の片隅に置いて、自分のものは自分で守る行動を取って損はありません。

特にマーケットは大混雑していて、様々な人が行き交いますので、スキを見せない行動、飲みすぎないことを念頭に行動することをおすすめします。

 

■その他

日本人はどうしてもヨーロッパで目立つ存在ですので、色々な意味で目立たないようにヨーロッパ式の行動を取ったほうがいいと毎回思います。

今回もウィーンの市内で日本人と遭遇しましたが、とにかく大きい声でキャッキャしていたり、トラムでもそわそわしていたりと、恐らく現地人からしたら物凄く目障りな存在に感じました。

確かに見たことのない綺麗な景色、自分の目的地がどこか等々気にはなると思いますが、くれぐれも現地の人に不快感を与えないように、落ち着いて行動したほうがいいと思います。(通勤電車に外国人が乗ってきて大声で話していたらどう思うかという話です)

何を言いたいかと申しますと、スリや置き引きの標的になりやすいということです。

良からぬトラブルに巻き込まれないためにも、現地の人を参考に身の振る舞い方をしたほうが得策です。

 

と、ここまで辛口批評もしながらまとめましたが、ぜひ皆さんが本場のクリスマスマーケットで楽しく、思い出深い旅になってほしいと思いますので、今回に限らず以前からの経験を元にまとめてみました。

日本やアメリカの商業的イベントではなく、宗教行事の一貫として行われているクリスマスマーケットなので、きっと印象に残ると思います。

ぜひこのブログを参考にクリスマスマーケットの旅をしてみてください!